長田弘さんの作品との出会いは、書店でタイトルに惹かれて手に取った「人はかつて樹だった」という1冊の詩集でした。
日々忙しく働き心のゆとりが無くなっていた時期。
手に取ったその一冊は、帯にある通り「大切なことだけが書かれている詩集」でした。
そこから、長田さんの詩集やエッセイ集を買い集めるようになった中で出会ったのが、この一冊。 長田さんが、海外の詩人・作家たちのゆかりの地を訪ねた旅の紀行集です。
「読み終えて終わるのではなく、読み終えたところからはじまる、もう一つの読書がある。そのようなもう一つの読書が、私には旅だった。」
長田さんの文章を通して、「風景の中に遺されている無数の言葉」に耳を澄ませたいと思います。