半うつ(著: 平光源)

半うつ(著: 平光源)

平先生の文章はどれも、しんどい時に沁みわたるあたたかいことばであふれていた。 この本のおかげで「病院行こう」と気軽に考えられたし、休んで身体を回復する時間を持つことができた。

抑うつ状態の時に脳内で起こっていること(脳内ホルモンの働き)が分かりやすく、 「今の自分は、脳内ホルモンがうまく働かず、頭が正常に機能しなくなっているのか。だから色々と調子がおかしくなっていたのか。」と客観的に捉えることができ、安心感を覚えた。

  1. セロトニン(心のブレーキ) 心の安全装置のような存在。低下すると憂鬱、不安、焦燥感が強まります。
  2. ノルアドレナリン(心のアクセル) 心にやる気を灯す存在。低下すると意欲や興味関心が減退します。
  3. ドーパミン(心のエンジン) 心にワクワクを抱かせてくれる存在。低下すると楽しくなくなります。 (p.031より引用)

この3つが重要な役割を持つ神経伝達物質であり、この順番で回復していくのだ、ということが平易に書かれていた。 休職初期、とにかく自分がこの先どうなっていくか不安で仕方なかった。そんな時に、この文章に出会って、大まかにでも回復のプロセスが見えてきたことは、自分にとって大きな力になった。

「本当に強い人とは… 自分の限界を素直に認められる人(p.076)」この言葉を胸に、これからの人生を歩んでいきたい。