40歳の節目、仕事面・私生活での大きな変化が重なり、心身に不調をきたしたことがきっかけで興味を持った1冊。 著者の東畑さんと4名の方々との対談を通して、自分自身の状況を複数の視点で客観視することができた。
ミドル・エイジとは「新しいことを始める物語ではなく、古いことを続けていく物語。」「成長の物語ではなく、停滞の物語。」であり、それは「物語になりにくい物語たち」である。自分自身を振り返ると、不調のトリガーこそ直近の予期せぬ転職(と転職先でアサインされた業務の不適合)であったが、その裏には、ここ数年抱えていた「歳を重ねてなお今の働き方を続けていくことは難しいよな。働き方をシフトしていかなければ。」という漠然とした不安・危機感があったと振り返る。 半ば何かに追い立てられるように、新しい知識を取り込み技術力を高めることに必死だった20代、30代。 それで乗り越えられた課題はたくさんあったし、自分の仕事の幅を広げてくれたことは確かだった。 しかし、そのやり方がずっと通用するわけではない。この先無限に成長していくことはなく、どこかで頭打ちになる。 「カードは出揃っている。そのカードで続けていく。」という尾崎世界観さんの「停滞の物語」。 「自分が思い描く直線的な物語にこだわらずに、外からやってくる物語に揺さぶられることで、その都度折れ線を描いていけばいいじゃないか」という鷲田清一さんの「処方箋」。 自分のこれからの歩み方を見つめ直すヒントが得られたと思う。